第2章 優しさの意味
カカシは誰にでも優しく、
正しい道を教えてくれる
先生のようだ。
本当に優しい。
私がヘマをしてもあまり怒らず、サポートして助けてくれる。フォローもしっかりしてくれて、やりやすい。
可愛い彼女のツバキと任務の時は、少し厳しい。ツバキにしっかり指導している。真剣な眼差しだ。
その時、やっと気がついたのだ。目の前の二人の姿を見せつけられて初めて、わかった。
遅すぎる。
なぜ気がつかなかったのか。
彼は優しいのではない。
彼女以外、
どうでもいいのだ。
どうでもいいから、
適当にサポートして
甘やかしてくれる。
関係ないから。
いてもいなくてもどうでもいい。何なら挨拶もいらないんじゃないか。
どうでもいいから、
優しいのだ。
彼が優しいのではない
彼女以外、
いらないのだ。
今、まさに邪魔なんじゃないか。そう感じるぐらい、息苦しく感じた。
任務を終え、三人で歩いて
帰っている。
今日は、三人で任務を遂行した。カカシ、ツバキ、私。
まるで邪魔者のように感じ、出来るだけ前に出ないようにしていた。
カカシはツバキと仲良く任務が出来て嬉しそうに歩いて、ニコニコ笑顔だ。
ツバキも優しい微笑みを浮かべながら歩いている。
もう我慢の限界だった。