第3章 告白の後の話
(本当に、私は…
格好悪いし
情け無いなぁ…)
処女だと知られていた事に
恥じらいを感じ
顔が火照っていく。
彼以外に抱かれたいと、どうしても思えず、私は誰とも付き合わずに生きてきた。
こんな純愛の自分が一番
気持ちが悪くてうんざりする。
本当に嫌いだ。
しにたくなる。
「やめようよ、嘘ついてごめん。わかったから、冗談だから、本気にしないでよ。」
イラついたように睨み、
彼にもう一度懇願した。
その言葉に優しく笑みを浮かべている。
「ふっ…、今の言葉は本音だね。
は色々考えすぎなんだよ。もっと気楽に生きたらいいのに。」
あっけらかんと話をされて
諦めたように溜息をついた。
「カカシには本当に、かなわないなぁ、ムカつくのよ。
もう、本当に優しくしなくていいのに、バカじゃないの?せっかく逃げ道を作ろうとしてるのに、空気読みなさいよ。」
「知ってる。そんな風にさっきから言ってたの、気がついてたよ。俺が不愉快にならないように言ってるの、わかってた。」
「だったら、どうして?
諦めてあげようとしてるのに、
何で邪魔するのよ!」
ああ、なんてきつい言い方。
本当に感じが悪い…嫌い
こんな自分を心底軽蔑する。
「ツバキと、別れたって言ったでしょうが!!」
(あー…最低。今その名前出したら、もうブチ切れるのに。)
一気に逆鱗に触れたように
怒りの感情が膨れ上がるように感じた。
「っ!!
そんなの、知らないわよ!
勝手にそっちが別れただけで私は関係ないじゃない。」
「関係あるよ。」
間髪を入れずに一気に低い声で
呟かれ、怯んでしまった。
彼を見れば、
ツバキを思い出しているのだろう。
辛そうな顔をしている。
(なんて顔するのよ、辞めてよ、これ以上追い込まないでよ)