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【NARUTO】18禁 優しい人

第3章 告白の後の話


(彼を解放して楽にしてあげようよ、もう許してあげて?)


閉じていた瞼を
ゆっくりあげた。


「カカシ、ごめんね、ありがとう…大丈夫だから離してもらえる?」



カカシから少し離れようと
ゆっくり手で彼を押した。

その姿に少し、戸惑いの色を瞳に浮かべるカカシがいる。

先ほどまでの甘い空気を一気に
冷ます、私の表情に彼は驚いているのだ。

私だって欲望を抑えれない。
本当にやめてほしい。


涙で化粧がボロボロだ。
どうでもいいけどね。

「カカシにそう言ってもらえて嬉しい。慰めてくれてありがとう。」

涙を拭いて笑みを浮かべながら
伝えた。

「ごめんなさい。カカシに冷たい態度を取ってしまって、許して欲しいわ。申し訳無かったと思っているの。」

私の謝罪を黙って聞いてくれている。
私が心から謝罪しているのがよっぽど珍しいのだろう。

軽く心外だが、もう彼の反応に自分の心が右往左往したくない。


「カカシ、じゃあ、私任務が終わったの。だから帰るわね。」

彼に背を向けて歩きはじめた瞬間、もう一度腕を強く捕まれた。


「ちょっと、待てよ。」


「っ!!」

振り返って彼を見つめるが、
納得していないと目が訴えている。

「聞いてた?俺の話。」

「もちろん、当たり前じゃない。気持ちがとても嬉しかったわ。本当に優しいのね、そういう所が本当に好きよ。」


私の愛の言葉に顰めた顔をしている。そういう反応をしてほしいわけじゃなかったようだ。


(失敗した。)


「俺の気持ちは理解した?」

「うん、したよ?ちゃんとしてるわ。」

気持ち悪い感情が中から湧いてくる。

"するわけないでしょう。カカシの気持ちなんか教えてもらっても理解出来ないわ"


私の言葉に、大きく溜息をついて、私を見ている。


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