第5章 喫茶店開店
『ダーメです。何だかんだ言っても奥さん寂しがってましたよ?』
「あー…兄ちゃんがそう言うならそうなのかな?」
『女性にとって嬉しい事を1つ教えますね?』
なんだかんだ?と食い付いて来るお客
『“ただいま”と言う事と、日々の感謝と“ちょっとしたプレゼント”です』
「プレゼントー?」
『はい、感謝の籠った物なら奥様とも仲良くなれますよ』
お客はそうかな…と自信なさげには呟く
『大丈夫です。恥ずかしくても日々の感謝を伝えて花でも何でも良いんです。渡してあげてください。今日のお代は結構ですから、今度は奥様とも来てくださいね?』
ニッコリと微笑むアクアの言葉にお客は頷き、店を出て行った