第2章 始まり
『はぁ…』
何度撃っても気が晴れない
カチャッと弾を装填してショルダーに仕舞い、刀も綺麗してから鞘に納め腰に付けると、昼寝をする為に外へ出る
芝生の上に寝転がると気持ちがいい
こうやって優しく包み込んでくれる日曜日が大切で離し難くて…けれど時間は必死にもがいても無情にも過ぎていく
?「アリスを探しているのですか?」
ボーッしているとそんな風に話し掛けられた
その声に驚いて銃と刀を向ける
そこに居たのは小さなウサギ…
ウサギなのはまだいい…なんで服着て二本足で立っている?
?「?どうしました?」
相当疲れが溜まっているのか、夢見る少女なら抱き上げるとか、追い掛けるとかあるかもしれないけど…残念なことにアクアはリアリスト─現実主義者─だ