第10章 二度目の初夜/警察学校組【降谷贔屓オール夢】
携帯の充電切れを今更ながら思い出して零に言えば、もう少しだけゆっくりするかって話になって。
コンセントに繋げて携帯を充電した。
ベッドで零の膝の上に座りながらテレビを見て、昨日からなにも食べてないことを思い出せば急に襲いかかる空腹に笑ってしまう。
…どれだけ、夢中になってたんだろう。
昨日からずっと零のことで頭がいっぱいだった。
だから、携帯をつけた後に鳴り止まない通知音に何事かと零と慌てて携帯画面を見れば。
昨夜の時間で零とヒロくんからかなりの数の電話とメール。
ルームメイトからも、連絡。
その上、伊達さん、松田さん、萩原さんからも。
今日もヒロくんからメールが届いていて、大丈夫だった?って…
『みんな心配してるから、メール見たら一言で良いから連絡欲しい』
ヒロくんからのメッセージ。
「…あー、…俺の方にも連絡入ってた」
零は、邪魔されたくないからと電源を落としていたらしく。
「電話して良い?」
「……してやって」
零の言葉に、ヒロくんの番号を鳴らせばコール音一回で繋がって。
『〇〇?』
「ヒロくん…携帯…あれから充電してなくて今気づいたの。ごめんなさい」
『…良かった、大丈夫だったか?』
「大丈夫…ちゃんと、仲直りしたよ」
『降谷は?』
「いるよ、代わる?」
『…いや、大丈夫』
零を見上げると、零も同じように首を横に振っていて。
『これから帰って来る?』
「うん、これから帰るとこ」
『…良かったら、帰ったら顔見せて』
ヒロくんに会いたい。
心配かけてしまったんだって、痛いくらい伝わる優しい声音。
「あのっ…みんな、そこにいる?」
『あぁ、…いるけど、代わる?』
「ううん、…じゃあ、お詫びにご飯ご馳走するので今から出られませんか」
「は?」
『分かった、すぐ出る準備するよ。後ろで嫉妬してるやつに伝えて。お前の奢りだって』
お店は後で相談しよう、とひとまず電話が切れた後。
「…えっと、零、くん?」
「ヒロとそんなに会いたかった?」
「怖い怖い…っ」
「それとも松田?萩原?伊達?…なぁ」
さっきまで乱れてたのにまだ満足シてないのか、と。
耳朶を舐めながら囁く低い声。
「お仕置きだな」
ヒロくんからまたかかってくる電話を零が切って…
着ていた服を脱がされた。
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