第10章 二度目の初夜/警察学校組【降谷贔屓オール夢】
零の腕枕。
心臓の音。
…心地よい温もりの中、もう一度目覚めた。
シーツの中の体も綺麗にされているのが、感覚的と…髪から僅かに香るシャンプーの匂いでわかる。
「…〇〇、起きたか?」
「うん……ごめん、また…意識飛んでたみたい」
「飛ばすくらい激しくしたから」
ごめん、と優しく笑われてキスをされた。
触れるだけの、甘くて優しいキス。
「…体、痛くないか?」
「……腰がすごく違和感だけど、……鍛えててよかったって思った」
「ははっ、そうだな」
ならもっと激しくしてよかったんだな、と言われて胸板を叩いた。
良いわけない。
「〇〇、…ごめん、優しくシなくて」
「……優しかったよ…ずっと、…気にかけてくれてたもん」
私がちゃんと感じてるか、無理してないか、まだヤれるか。
…鏡越しで、零が…私と目を合わせてない時に、どれだけ気にしてくれてるか…はっきり覚えてない部分もあるけど、…それが幸せに感じたのは間違いない。
「…寮、帰ろうか」
「もうそんな時間?」
「いや、時間的に夕方くらいだし……でも、ここにいたら我慢できる自信はない」
「零って…あれだよね、何だっけ……」
松田さんと萩原さんから教わった
「絶倫」
「よーし、覚悟しとけ」
「待って待って、ごめん…っ」
零がにこやかに跨ろうとするから、胸板を押して笑いながら謝罪をする。
「どうせ〇〇にそんなこと教えるのあいつらだろ」
「ははっ、…間違ってないと思う」
零に抱きついて、また目を瞑る。
…離れたくない。
「あと10分…このままでいさせて?」
「いいけど…」
「……だいすき、零」
離れたくない。
零とこのまま、一緒にいたい。
…いつか、それが叶う日が来るのかな。
朝も、夜も、明日も明後日も…ずっと一緒にいられる日。
「…〇〇、…来週どこかで…普通に、デートしよう」
「普通に、デート?」
「こういうことも、…もちろんシたいけど…、あいつらと出かけるよりも必ず楽しませるから」
「………みんなと出かけたこと、気にしてるの?」
「松田には特に」
「ははっ…もうっ……大好き」
零が可愛くて愛おしくて…
彼の誘いに笑顔で頷いた。
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