第10章 二度目の初夜/警察学校組【降谷贔屓オール夢】
いい加減にしろ、と零が両手を押さえてキスをしてくる。
頭上でまとめられた手首を、片手で押さえられて…キスが、こんなに気持ち良いものなんて知らなかった。
零が、蜜口から抜いて避妊具を着けて、また挿入ってくる。
喘ぎ声は零に飲み込まれた。
私がイっても、零は止まらなくて。
壊れてしまうんじゃないかって思った。
…でも、壊れて良いと思った。
壊されたいと思った。
意識が飛んだ私が目を覚ましたのは、ホテルのチェクアウトの時間を知らせる電話だった。
「はい…ええ、はい、延長で。じゃあそれで。ありがとうございます」
零の声が聞こえる。
目を開けると、零が優しい表情をしながら腕枕をしていて。
「……れい…?」
「…おはよう」
「……零、今の…?」
「あぁ、…ごめん、もう少しこのままでいたかったから時間延長した。……夜まで」
二人きりだ、と甘く囁かれてくすぐったい。
「零…きもち、よかった?」
「…気持ち良かった。まだ、欲しいくらいに」
「………いいよ?」
「…可愛い顔して言うのは禁止」
舌が絡んで…零が頬を撫でて、キスが深まる。
「〇〇、…たまに、二人きりの時間作ってくれないか」
「…ん?」
「こうして抱き合って、…〇〇の不安を聞く時間が欲しい」
「……あまり出歩くと、成績落ちた時に言われるよ」
落ちるわけがないこの人に…
「本気で言ってる?」
「………零から、誘って」
「断るだろ」
「…生理じゃなかったら…無理矢理連れてって」
手がかかるな、と笑われて抱きしめられた。
「〇〇、…焦らなくて良い、ゆっくり俺に慣れてって」
「……零、慣れてるから…経験値高いから、私に飽きたらしないかなって…本当に気持ち良いのかなって…不安になったり、零のこれまでの経験とか想像すると、どうしても…素直に受け入れられなくて」
「それで?」
「……零、シたいだけなのかなって…思ったりして……なんか、最近すごく…ぐるぐる考えてた」
「それなのに、どうして…あんなに求めた?」
「…零が、…」
愛してるって…言ってくれたから。
それ以上に、私の全てを求めてくれたようで嬉しかったから。
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