第1章 初夜/降谷【警察学校時代】※裏
誰にも触れさせたことがないそこに、零の舌が…息がかかって零の頭を抑えて必死に抵抗した。
「零…だめっ、だめ、零…っ!」
「…〇〇、本当にだめなら…ここでやめるけど」
そんな悲しそうな顔、するのはずるい。
「……露天風呂は…やだ…」
零が安心したように笑って、頷いた。
濡れた体を乾いたバスタオルで包まれて、いつの間にか敷かれている布団の上に寝かされ…
「〇〇…もう、止められないけど……良いか?」
零が私の手を、昂ぶる熱に触れさせて…
初めて触るそれに…体は緊張してしまって。
「っ…気持ちよく、ないかも」
「…〇〇はそんなこと気にしないで、感じてくれれば良い」
零が部屋の電気を、消した。
間接照明の淡い光が揺れる。
何もかもが、初めてだった。
男の人の肌は…もっとどこか硬いものだと思ってた。
抱きしめられて重なる肌に、どこか他人事のようにそう思っていて。
「零…なんか、…怖い…」
「怖くない、…大丈夫」
零は、初めてではないんだろうなって。
これだけモテるわけだから、それもそうだけど…そうなんだけど。
宥めるように髪を撫でられキスをして…顔中に降り注ぐキスは、ゆっくり首筋に降りて。
大丈夫、怖くないと言うように零は両手をずっと握ってくれて。
「んっ…ぁ」
「…ここ、…硬くなってる」
「れい…」
優しく、全てが優しくて。
胸の尖った突起が、零の舌先で転がされて。
声が漏れるのが恥ずかしくて、口を押さえようにも零と繋いでいる手は離したくなくて。
「…〇〇、…大丈夫か?」
甘く甘く蕩けるようなその快感。
与えられるだけのその行為に不安と、…それも考えられなくなるほどの快感。
「気持ち良いか?」
「…れい、は?」
「〇〇が気持ち良さそうなのが、嬉しい」
わかってるなら確認しないでほしい。
…零の嬉しそうな顔に、少しだけ安心して手を握り返す。
「…〇〇、手…離すけど良いか?」
「や、…だ」
「…しょうがないな」
零の頭が…視界から下がって…腹部にキスをして…くすぐったいと身じろぎ…陰部に辿り着く。
息が、かかったのがわかって。
「やっ…零…やだっ…」
「…〇〇、…少しだけ我慢して」
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