第1章 初夜/降谷【警察学校時代】※裏
手が握り返されて…嫌だと強く握れば大丈夫と言うように握り返される…
陰核に口付けて、息を吹きかけられて。
「やだ、汚い…やだぁっ…」
「…あぁ、もう」
そんなとこに顔を近づけないでと泣き出せば、零が体を起こして抱きしめてきた。
「……せっかく濡れてたのにな」
「零…っ、…」
舐めたかった、と囁かれて抱きしめられたまま…零の指が、蜜口に辿り着く。
「…〇〇、怖かったら言って良いから」
「零…っ…れい」
零の指が、陰核を撫でて…蜜口の入り口を浅く突く。
濡れてる、と嬉しそうに言う零に何がそんなに嬉しいのかわからなくて。
「〇〇…指入ったのわかるか?」
「っ…ぁ、…わか、る」
人は、どうして膣内で快感を感じるようにできてしまったのだろう。
もっと…もっと違うとこなら、こんなに恥ずかしくなかったのに。
「…あー…」
挿入れたい、と熱い息が耳にかかる。
零が、…気持ちよくなってくれるなら、なんでもよかった。
「良い、よ…?」
「…ばか」
まだ指一本、と甘く笑いかけて…
「〇〇、焦らなくて良いから」
「っ…でも、零…っ」
「焦らなくて良い…、ゆっくり感じてくれれば良い」
零に面倒だって思われたくない。
「〇〇が初めてだってわかってるから」
「…でもっ…零…」
「〇〇、…何考えてる?何が不安だ?」
「…っ、…20過ぎての処女って…面倒って…」
ルームメイトとの、そういう会話。
私は大丈夫だよって笑いながら話して、処女だって言えずにいたあの空間。
降谷くんと付き合ってるんだもんねって言われるプレッシャー。
零に…
「っ…初めてだって…言えな、くて…」
「そんなの普段の反応でわかるだろ…」
零の指が、止まって。
「…あのな、お前が処女って…アイツらも知ってるからな」
なんで。
なんで。
「付き合ってからの反応。キスとか……全部、分かってるから」
「っ…でも…」
「…あのな」
指が…ゆっくり抜けて、零は躊躇わずにその指を舐めて…
私が首を静かに振る。
…目の前で起こるその光景に、理解できなくて。
甘い、と…笑う零が…
「〇〇の…好きな女の初めてって言ったら、大事にしたいって思うんだよ」
「……零…は、面倒じゃない…?」
「そんなわけあるかよ」
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