第15章 ご機嫌な彼女【降谷視点】
「〇〇、…聞こえる?」
くちゅ、くちゅと蜜口を浅く浅く音を立てながら挿入れては抜く。
…正直、一気に挿入れて奥を滅茶苦茶に突いてしまいたかった。
「やっ、れー…!音、やだぁ…っ」
「なんで?」
「いじわる…しちゃ、やだぁ…!」
「だーめ。…なにが欲しい?どんな風にされたい?」
もう限界だった。
今すぐにでも挿入れたい。
言え。
言え。
「〇〇?言わないと…やめたいって受け取るけど?」
「やだっ…れー、れい…っ…」
「そうか、やめたいのか」
残念、と耳朶にキスをしながら陰茎と蜜口から離せば〇〇が足を腰に回して俺が離れることを嫌がる。
…欲に満ちてみっともない姿。
「なに?」
恥ずかしくて言いたくない。どうして分かっているのに。なんで。
そんな表情で涙を浮かべて俺を見ていて…
本当、堪らなく興奮する。
「れー…っ」
切ない声。抱かれたいって声音。
…本当に、分かりやすくて…愛おしい。
「…〇〇」
「っ…れーの、…いれて…」
「なにを?…どこに?」
後ひと押し。
「…っ、れーのいじわる…っ…」
〇〇が、腰に回した足に力を入れて自分の腰を揺らして、蜜口に陰茎を浅く挿入する。
…俺が腰を引いてるから、奥にはたどり着かなくて涙を浮かべてる。
その光景に、深く深く息を吐いた。
「言ってくれたら、〇〇が欲しいもの全部……あげられるよ」
嫌だ嫌だと首を横に振る〇〇は、それでも腰を揺らして確かな快感を求めてる。
…淫らなその姿は、その光景だけでも正直達してしまいそうだった。
「…〇〇、俺からのお願いでも…言いたくない?」
涙を流して快感を求めるその姿。
「れーの…っ、…」
何か小さな声で言って、本当に聞き取れなくて思わず笑ってしまった。
「聞こえない」
「れー、の…おち、ん…っ…ちょーだい…?」
涙目。
もう、これ以上は無理だろうなって思い額にキスをした。
「…可愛いな、〇〇は」
求めたものを与えてもらえるとばかりに俺に期待の視線を向けるから…
その期待に、応えたくなる。
「愛してる」
交えたキスは、酔っ払いの匂い。
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