第15章 ご機嫌な彼女【降谷視点】
「れーが、気持ち良いほうがいい…」
「っ…ありがとう」
潤む瞳で見つめながら両手を広げて求める姿に、息を呑んで思わず御礼を言ってしまった。
耳朶に口づけて、〇〇の服を脱がしていく。
「れー、…や、くすぐった」
耳朶から肩口を舌を這わせた。
くすぐったいと身を捩る〇〇が無防備にさらけ出す脇腹に口づけて、舌を這わせた。
肌に吸い付いて、薄く痕を残す。
自分がこんなに誰かに執着するなんて、考えたこともなかった。
脇腹から脇に舌を這わせて、〇〇が泣きそうな顔で抵抗をする。
…そんな顔しても、煽っているだけなのに。
「そこ…きたな、…っ」
シャワーを浴びていないせいで、汗の匂いと味がする。
…嫌がる〇〇を気にかけず、そのまま脇に舌を這わせて吸うように舐める。
やだぁ、と弱々しく泣きだした〇〇に小さく笑う。
「シャワー、浴びなかったのは〇〇だろ?」
「っ、れーがきもち…良いのが、いい…」
想像していたものとは明らかに違うのだろう。
…どんなふうに想像をしたのか聞いてみたい気持ちもあったけれど、これ以上の意地悪は行為を中断させてしまうので堪えることにする。
「〇〇、…気持ちよくシてくれるのか?」
「…っ…がんばる」
頑張るんだ、と笑ってしまう。
今日の〇〇はいつになく可愛い。
酒が入っているせいで素直で甘えたで…今すぐにでも挿入して泣かせて、啼かしたいけれど。
涙を流した後が頬に残りながら体を起こす〇〇が、服を脱いで胡坐をかくようにベッドの上で座る俺の股間部にそっと触れてくる。
泣き顔が好きだと思って…加虐趣味はないはずだと、己の性癖を疑いそうになる。
陰茎を口に含み、小さな口に精一杯頬張る。
…無理やりにでもシャワー入っておくべきだったなと、〇〇の髪を撫でながらそう思う。
唾液を垂らして陰茎と舌を絡めるよう裏筋を舐め上げる。
視覚的な刺激が強すぎる。
「れーくんの、…好き」
陰茎に頬を擦り…
ああ、……抱きたい。
有無を言わさず押し倒して、キスをしながら満口に陰茎の先を当てる。
蜜口は触っていなかったのに、愛液が垂れるほど濡れていた。
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