第16章 番外編 世界一幸せな・・・
昼食を食べてから一休みした。
どうせ暇だし。
「カイリ様、カイリ様起きてください!」
「んん…」
目が覚めた。
椅子に座ってうたた寝をしていたらしい。
「あぁ、やっと起きた。もう2時ですよ?」
「もうそんな時間か。用事、終わった?」
「終わりました。バッチリです。」
よかったな、と言って欠伸をする。
段々目が覚めてきた。
「午前中は一緒にいられなかったので、午後は一緒にいようと思って来たんです。迷惑でした?」
そんな健気な質問をしてくるに微笑んだ。
答えなんかわかってるくせに。
「迷惑なわけないだろ。」
「よかった」
そう言ってはふわっと笑う。
最近のはよく笑うようになった。
昔から喜怒哀楽が激しい奴だったが、前のような無邪気でみんなを元気にする笑顔じゃなくて、綺麗で息を飲むような笑顔。
それが自分だけに向けられている優越感に浸りながら、と他愛もない話をする。