第12章 異変
食事を終えて部屋に戻った直後、アンナがとんでもないことを言い出した。
「様、魔王様と何かありましたか?」
「!?べ、べつに??なんで?」
「いや、明らかにおかしかったでしょう。秘書さんもおそらく気づいていましたよ。」
「うそ、本当に?隠してたつもりなんだけど」
「本当です。というか、今認めたようなものじゃないですか。」
「あ」
隠せないことを悟り、というかアンナが「話せ」という目で見てくるのでは洗いざらい話すことにした。
「ってことがあったのよ。」
「うわ、様、一国の姫なのに大胆・・・」
「うるさい!わかってるわよ。」
「これからどうするんですか?勇者が来た時。」
「私が説得して止める。それで、私はここに残るわ。」
「おぉ、頼もしい・・・期待してますよ、様。私は様と魔王様のこと、応援していますから。」
そういって微笑んだアンナには任せてよ、といって自信ありげに笑った。