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魔王様の日常

第8章 魔王様は 私が・・・


夜。夕飯を食べて、お風呂に入った。
今日はお風呂から早めに上がれて、まだ7時前だった。

アンナはいつもお風呂から出た後には自分の使用人室へ帰ってしまう。
寝るまでの間は暇だった。
小説を読もう、と思って本に伸ばしかけた手を止める。

(そうだ!今日はいつもより寝るまでの時間が長いし、アンナもいないわ。館の中を探検しましょう。)
我ながら良いアイディアだ、と気に入ったは早速館の中を見て回ることにした。

食堂やお風呂、たまにお散歩に行く広いお庭やいざとなった時は来いと言われている使用人室棟、
前に訪れた魔王様の部屋などの場所はわかるのだが、館の中を歩き回ったことはない。
ワクワクしてきた。

「よーし、いくぞ!」

遅くなると寝なくてはいけないとはいえ、まだ時刻は7時を回っていない。
寝るまではあと3時間ほどあるから、十分館を見て回る時間はある。

(別に行っちゃいけないとは言われてないし、いいよね。)
1番奥にある魔王様の書斎は行ってはいけないと言われたことがある。
だが、それ以外は言われたことがない。だから、おっけー。
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