第7章 魔王の生き方
夕飯の時。
「おー、。」
「こんばんは、魔王様。」
「なんだおめー元気ねぇなぁ。」
食堂に入ると、魔王様がいた。
先程アンナと話した後も色々考えてしまっていつも通りに接することができない。
「そんなことないです。大丈夫ですから。」
他人を哀れむようなことしちゃいけない。
そうは思っていても、考えずにはいられなかった。
「本当か?熱でもあんじゃねーの。おい、アンナ。どうした?」
「いえ、その・・・なんでもありません。お疲れになっているのではないでしょうか。」
アンナには、魔王にはなにも言うなと言っておいた。
昨日の事がばれて困るのはお互い様。
「ふーん、そうか。あ、食事前にちょっと寄るとこあったの忘れてたわ。すぐ戻るから待ってろ。」
そういって魔王は食堂を出て行った。
も大人しく席に着く。
しばらくして魔王が帰ってきた。
「待たせて悪かったな。それじゃ、食うか。」
食事をし終わるころには少し元気になっていたし、魔王ともさっきよりはだいぶ普通に話せるようになっていた。
デザートには大好きなプリンだって出たし。