第4章 ピクニック
「魔王様、好きなお菓子はなんですか?」
12個目のサンドイッチに手を伸ばしながらが聞く。
「あの、あれだ。」
18個目のサンドイッチを食べながら魔王が言う。
「様、きっと魔王様がおっしゃっているのはチョコレートのことだと思います。お仕事の合間に食べている事が多いですから。」
10個目のサンドイッチを食べ終え、秘書が言う。
アンナと秘書は、もう食後の休憩に入っているが、と魔王はまだ食べている。
「お二人とも、結構食べますね。美味しかったですか?」
「うん!このサンドイッチ、最高。何個でも食べられちゃう。」
「うん、うまいぞ。」
子供のような2人にアンナと秘書は揃って笑ってしまった。
それをと魔王がキョトンと見ていた。
「ご馳走さまでした。」
「俺も、ごちそうさま。」
食べ終わるとデザートのプリンが出てきた。
4人で食べながら、まだ話す。
食事中もはずっと魔王を質問ぜめにしていたがもっと話したいらしい。
「魔王様プリンはお好きですか?」
「あぁ。プリンはやはりこのカラメルが美味い。」
「え?私、苦くて苦手なんですけど。」
「カラメルこそが醍醐味だろ。まだまだ子供だな。」
なんだか兄弟のようだった。