第4章 ピクニック
「あ、魔王様と秘書さん!」
「お待たせいたしました、様。」
「時間ピッタリだ。待たせてはいない。」
「はい。わざわざ来てくださってありがとうございます。」
シートに、、魔王が座る。
は手招きをして
「秘書さん、アンナ、貴方達も一緒に食べましょう。ね、魔王様。いいですよね?」
「構わん。」
それでは、と言って2人も腰を下ろす。
いただきますを合図に、バスケットのサンドイッチに手を伸ばした。
「うんっ、美味しい!魔王様、サンドイッチはお好きですか?」
「まぁな。だが、一番好きなのはハンバーグだ。」
「ハンバーグ?」
(子供みたいな事言うのね・・意外。でもこっちが素なのよね。)
「なんだ、その顔は。」
「いえ。あの、今日魔王様の印象が色々変わって・・」
「今までの魔王様は全て”演技”でございます。今までの事はお忘れください。」
「そうなの。わかった、そう思う事にするわね。」
「おい!全部演技ってわけじゃないぞ!?」
「私も、あの魔王様は演技としか思えません・・」
「アンナまで!」
ピクニックは和やかに進んで行った。