• テキストサイズ

【NARUTO】18禁 嫌いな人

第3章 再会



「よ、おかえり。
そりゃ、どうも。」

カカシは正面に座り、何か書類を書いたり、判を押したり忙しない様子だ。

まだ火影に
就任して日は浅いのだろう、仕事量が半端なく多い事が分かる。

一瞬こちらを見たが、すぐに机に視線を戻して仕事をし始めた。カリカリと文字を書く音が部屋に小さく響いている。

「こちら、三年間の資料と報告書でございます。後ほど、確認のほど、宜しくお願いします。えっと、…こちらに置いてよろしいでしょうか?」

そう事務的な会話を伝えながら、巻物と書類を渡そうと机を見渡すが、
置く場所が全くない。

書類が机の上に溢れて今にも崩れてしまいそうだ。

私が木偶の坊のように
突っ立っていると、

カカシは私の様子に
気がついたのか、
急いで机を片付け始めた。

「んー、…ちょっと待ってね。
あ、ここに置いてよ。」

そう大量の書類を少し避けてスペースを確保してくれた。

「あ、はい、じゃあ…ふふっ、
こちらに置いておきますね。
カカシ様」

いつもより少し明るい声が出てしまった事に、心の中で小さく驚いていた。

(あれ、私今笑った?なんで?)

とにかく、気をとり直し、ゆっくり、ほかの書類に混ざらないよう丁寧に置いて、ふと彼を見た。

バチっと、思いっきり目が
合ってしまったのだ。

「…っ!失礼しました!」

(カカシ、私をずっと見ていた?一連の流れを。)

「え!?」

すぐにその場から数歩下がり
カカシが不審がっていたので、理由を口早に伝えた。

「…大変申し訳ございません。
重要書類ばかりなのに、その…
一瞬拝見してしまいました。」

(失敗した、早速…)

「ええ??ああ、そんな事か…。
大丈夫だよ、今机に置いているのは…」

カカシは何故か、わたしの言葉に安堵した様子だった。

「では、今日は失礼します。」

「、あ、まだ話があるんだ。そこの椅子で座って待ってて。」

「え?…はい。
分かりました。」


(何の話?
早く宿に行かないと
祝日前だから
部屋が無くなるかも
しれないのに…)
/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp