第3章 再会
待てと言われ、
仕方なく
指定された椅子に腰掛け、
気がつかれないように、
カカシを見ていた…はずだった。
火影の貫禄だろうか、
キラキラ輝いてみえた。
(凄いなぁ。もう手の届かない場所にまで登り詰めたんだなぁ。)
私はいつの間にか、
彼から目を逸らさずに
ずっとみつめていたようだった。
「見過ぎ…だから。
あんまり見ないでよね、。」
視線を私に向けずに指摘され、
思わずハッとして、目線を逸らした。
「ごめんなさい。嫌ですよね、ジロジロ見られて。」
「…いや、全然、
嫌じゃないんだけどね、
やっぱり、ちょっと恥ずかしいかな。」
「すみません…。」
それから下を見てたんだけど、
やはり長期任務の疲れが一気に今、来たようで、あと、気が緩んだ事もあるかもしれない。
心地よい音と窓からの優しい午後の陽射しを浴びて睡魔が襲ってきた。
だんだんウトウトしてしまい、
瞼が重く、少しだけと、目を閉じ、意識が遠のいていった。