第17章 ラスト
あれから、ちょうど一年が経ち、私のお腹には新しい命が宿っている。
予定日まで2週間ぐらいで、
色々服やら準備に忙しい。
今日は七夕の日で、
木の葉の里では毎年、大きなイベントが行われ、私とカカシは仲良く手を繋いで見に来ている。
広場の中心で大きな笹竹が
飾られ、願いを書いた短冊を飾り、夜にはライトアップされて幻想的なのだ。
あと、五分ぐらいでライトアップされる。
その間に私たちは短冊に願い事を書いていた。
「、何枚書いてるのよ、欲張りすぎでしょ?」
「え、だって、三枚はいるの。
家内安全に、安産祈祷に、無病息災、ね!?絶対三枚いるの。
カカシは何て書いたの?…って書いてないじゃない!」
「うーん、もう、なりたいもの無いんだよねー。」
「いやいや、適当に書いたらいいじゃない。真剣に悩みすぎでしょう?」
「うーん…悩むなー。」
(もう、カカシは、ほっておいて、つけに行こう。)
そう思って、笹竹の方へ歩いていき、短冊を
つけようと高いところへ手を伸ばすと、ヒョイと上からカカシに取られた。
「こら、、
妊娠してるんだから、ダメだよ、危ないから。俺がつけるよ。」
そう言って、カカシは高いところに次々に付けてくれた。
「カカシの分はもう付けた?」
後ろから声をかけると、
ゆっくり振り返ってニッコリ笑っている。
「うん、付けたよ。」
「何て書いたの?」
「んー…秘密。ってのは嘘で、
ほら、あそこに付けたよ。」
そう言って
指差す方へ見つめた時、
ちょうどタイミングよく
ライトアップされた。
とても幻想的で
キラキラと短冊が輝いて見えた。
"の願いが叶いますように"
fin