第3章 再会
未だにあの出来事が
地味にトラウマで残っている。
今ならもっと違う言い方を
したと思うが、
あれ以来、アカデミーでは、
彼と一切ほとんど会話という会話をほぼしていない。
カカシと関わる事を、
あからさまに避け続けた。
それはクラスの誰もが気づく
行為であり、彼にとって
屈辱だったと思う。
彼を無言で、私は責め続けた。
一切の謝罪を拒否し続けた。
大人になり、残念ながら同じ仕事をしている以上、
仕事を共にする機会が増え、
会話が増えた。
しかし、それ以外会話をあえて
私からする事はまず無かった。
飲み会に参加する際にも
敢えて隣りに座るような事は
絶対しない。
むしろと離れる席を探していたぐらいだ。