第13章 本気の気持ち
「は、特別だからね。
ずっと好きだったんだ。
嫌われてるのは十分に分かっていたよ。でもね、それでも好きな事を辞めるつもりは一度も無かったよ。」
「特別…?」
「は大事な
俺の初恋の人だからね。」
「…え、ええ…初恋?」
「アカデミーの時、
いっつもお前に意地悪ばっかりしていたのは、好きだったんだよ。
に、あんな事ばっかしてたら嫌われるのに、馬鹿だよね、俺は。」
そう言って当時を思い出すように振り返っている。
私は彼のことを
横からずっと見つめていた。
「まあ、は、
たまに、気まぐれで俺に優しくしてくれたよね。
そこまで嫌われてはないって思ってたんだよ。
ね?めちゃくちゃポジティブでしょ?」
そうやってはにかんで
笑うのだ。
涙が止まらない。
こんなに愛されていたのに
気づかないなんて…
「カカシ、私の為に、
こんな素敵で夢のようなお家を建ててくれてありがとう。
私を好きでいてくれて本当にありがとう。
私も、あなたの優しさや、気づかいに触れて、好きになったわ。
今はもう、あなたが、大切な存在なの。」
止まらない涙を流しながら
愛を告白した。
その姿を、優しく微笑んで聞いてくれていた。
「そっか。そっか、良かった。
俺を好きになってくれて。
俺も、が好きだよ。
ほら、もう泣かないの。」
そう言って抱きしめてくれて
優しく頭を撫でてくれている。
もう、とめどなく流れる想いを
ずっと感じている。
カカシの愛しさが、
身体から伝わる。
彼を心から愛している。
「ふふっ。はぁー。こんなに泣くなんて、ビックリ。」
「俺も驚いてるよ、が、こんなに泣くなんて。」
抱きしめられながら、
彼の心音を聞きながら
大きく溜息をついて、
涙がゆっくり止まるのを感じた。
「、よし、
じゃあしよっか?」
「ふふっ、何よその言い方。」
「してもいい?ずっとしたくて、もう、待てないんだよね。」
私を覗き込みながら彼は私を見つめている。
「良いよ。カカシ様。」
ニッコリ笑みをこぼしながら
カカシに伝えた。