第13章 本気の気持ち
三年前の飲み会の
夜道の帰り道
「飲み過ぎじゃない?
明後日から長期任務でしょ、
大丈夫なの?」
「大丈夫ー。大丈夫ー。恋人いないしー、寂しがる人なんかいないしー、ふっふふふっ…。」
「俺は寂しいよ?
ねぇ、が好きだよ。
結婚してよ。」
「はー??
何バカな事言ってるのよ!
カカシなんか嫌いよー!
絶対ーお断りです!」
「なんでよ、俺は好きだよ?
やっぱり行くなよ。三年も離れるなんて寂しいじゃない。」
「はー??しつこいー!
何よー嫌いー。
あー、長期任務なんか行きたくなーい!
三年なんか長いのよー!
なんで私なのーー!
あー仕事辞めたーいー!」
「ちょ、ちょっと!
、声でかいよ!
近所迷惑でしょ。」
「あはははっ……。うっ、うぅっ
誰も私を嫁にもらってくれないー!あーー!寂しいなぁ…。」
「いや、だから俺と結婚しようって言ってるじゃない。」
「カカシはやだ!」
「なんでよ、しようよ?
俺、将来安泰だよ?
稼ぎ良いし、ちゃんと貯金してるよ?」
「カ、カ、シ、だけはお断りー。ムカつくから嫌いー!」
「じゃあ、どうしたら結婚考えてくれるの?」
「えーー?んー?…んー。
じゃあ、家!家買って!
デッカい家買ってくれたら考える!」
「はぁー!??え、家?……どんな家?」
「吹き抜けの天井が高くてー
リビングが広くてー
めちゃくちゃ大きくて
綺麗なお家ー。あー、そんな家に住みたいー。最高ー!」
「え、本当に言ってる?
買ったら結婚考えてくれる?」
「えーー、何それー意味わかんないーーあはははっ…よし!
考ーえーるーかもーー…
ん?家買ったら、なんだっけ??あははっ。
結婚だっけ?ふふふっ。
…そうだね、うん……」
「?考えてくれる?」
「うん…デッカい家だよ?
家買ってね!
…ふふっ……うん、帰ったらね…
三年後、…また考えるよ…。」