第12章 紅とミライちゃん
「あ、そういえば、
私も忘れてたけど、
ちゃんと、ありがとうって言った?」
「え?何のこと?」
突然別の話に変わり、
何のことか分からず、紅に答えを求めた。
「ほら、3年前に、
二人でベロンベロンに飲んだ時、
カカシがあなたを
おんぶして家まで、送って帰ったのよ。」
「え、何で?カカシが?」
「酔った私を迎えに来たアスマがね、
カカシを呼んだのよ。
を送ってやれって。」
あまりのことに思わず
呆然としてしまっていた。
「…えー…本当に、
何も覚えてない。」
「だって、おんぶして帰って行く様子を私とアスマで見送ったもの。」
「うわぁ…凄い失態…
カカシに悪いことしたなぁ。」
「ふふっ…あなたがあんなに
飲むからビックリしちゃったわよ。」
「まあ、三年間も離れる任務だから、最後にーって思って飲んだから…
羽目を外し過ぎたね…」
何も覚えてないから
どうしようもないんだけど、
今日とりあえず謝っておかないと…