第12章 紅とミライちゃん
「そんな、気を使わなくても良かったのに。でもありがとう。
服はいくらでも使うから、
助かるわ。」
「あ、これね、靴下三点セットがまた可愛いんだよ?全部が靴を履いてるようなデザインなの。」
「ふふっ、赤ちゃんの服って
本当に可愛いわよね、
つい、いっぱい買っちゃうのよ。」
「だよねー。
服は90サイズを買ってあるから、多分来年も着れるよ。
赤ちゃんって良いね!
本当に癒しだね。」
クスクス笑う紅に、
前回を思い出し、
私は細い目でみている。
「わかってますよ、あなた様が言いたい事はよーくわかっておりますよ?」
「あらやだ、漏れてたかしら?」
「ダダ漏れですよ、わかってるから。」
「あんな人ほかにいないわよ。
家買っちゃうんだから。」
「あ、やっぱりそうなんだ。」
「見たら分かるでしょ、
が帰って来るタイミングで
家を建てたんだから。」
「私、何も言ってないよ?
カカシに家のことなんて。」
「そうなの?何でかしらね。
何考えてるかよく分からないから。」
紅も家について
知らないみたいだった。