第12章 紅とミライちゃん
午前中に急いで家事を終わらせ
あるお店に向かい、
お目当ての商品を物色中だ。
「うわぁ、可愛い…
これ、似合うかも。
これも可愛い!
小ちゃいー…靴下!」
可愛い小さなお洋服と
小さな靴下セットを購入して、
綺麗にラッピングしてもらうと、
足取り軽く、目的の場所へ向かった。
いそいそと歩いていると、
家の前で日向ぼっこを
楽しむミライちゃんと紅を
見つけた。
「あら、可愛いミライちゃん
じゃない!
また会ったねー?」
笑顔で手を振りながら
近づくが、
ミライちゃんはジィーっと見たあと、
プイと紅の方へ顔を向けた。
だが私が気になるようだ。
チラチラ何度も見るが、
また反対側に向く。
その姿が
たまらなく可愛い!!
「あら、じゃない、
どうしたの?」
「うん、紅とミライちゃんに
会いたいくて、来ちゃった。
遅くなったんだけど、
はいこれ、出産祝い。」
先ほど買った商品と、
少しばかりのお祝いを渡すと、
少しビックリしていたが、
喜んで受け取ってくれた。