第11章 心の変化
それから多分
結構寝てしまっていた。
夢うつつで、
カカシの気配を感じて、
ゆっくり、
ふわりと身体が
抱き抱えられるように、
持ち上がる。
重たいのに運んでくれている。
トントンと
階段をゆっくり登っている。
ドアを開け、ベッドの上に乗せてくれた時に、
覆い被さるように誰かが乗ってきた。
「っ!!」
夢じゃない!っと目をバチっと開けると、
白銀の髪をした男性が私を抱きしめている。
「、
起きた?…辞めてよ、本当に。」
大きく息をして、
自分を
落ち着かせるように
呟いている。
「今ね、
俺酔っ払ってるんだよ。
酒臭いのが分かるでしょ?」
「ご、ごめんなさい!
不愉快な思いさせて…
お風呂上がって
のぼせてしまって、
寝てしまってた…」
「その姿で寝るのはダメでしょ、襲われるよ?嫌でしょ?」
カカシが、
必死に抑えてる事に
気づいている。
「私は、襲ってくれても良かったよ?」
カカシに思った事を
素直に言うと、
急に黙った。
「女の子が
そんな事を言っちゃダメでしょ。」
「女の子じゃないよ、
そんな歳じゃない。」
その言葉に
カカシはすごく辛そうな
顔をして私を見つめている。
「は、
俺が好きじゃないんだろ?
お前にそんな事をしたら、
もう、目も合わせて
くれなくなるんじゃない?」
「っ!!そ、そんな事…」
「お前を大事にしたいんだ。
だから、
俺はそんな事をしないよ。」
「カカシ…」
「、着替え、棚の上に置いてるから。おやすみ。」
そう言って部屋を出て行った。