第11章 心の変化
カカシは今日、帰るのが遅いと言っていた。
一人でご飯を食べて
大きなお風呂に入っている。
「やっぱり、一人だと
この家寂しいかも。不思議だな。」
大きい家に住みたいと思っていたが、一人だとなんだか居心地が悪い。
寂しいと感じる。
この家は家族が住むように作られている。
部屋が多いのはそのためだ。
カカシは、誰かと結婚するために建てたのだろうか。
"本命はいる"
「ぶっ、…ゲボゲボッ!!」
変なとこに入った、危ない、
何で今更
動揺をしてしまうのだろう。
たった6日間なのに、
彼に対する
感情が大きく変わっている。
特に昨日から私はもう
カカシに会えばどんな顔をすれば良いかわからない。
ずっと彼が
きらいだった。
嫌味ばっか言うけど、
私もよくよく考えれば、
もっと言い返していた。
私の機嫌が悪くなれば
彼は謝ってきていた。
だけど、
傷つけられたあの日を境に
関係は、一気に悪化した。
あの日、ずっと泣いていた。
どうしてあそこまで
傷ついたのか、今なら分かる。
それは彼が私にとって、
特別な存在だからだ。
彼は私の憧れで、目標だった。