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【NARUTO】18禁 嫌いな人

第10章 嫌いな理由


あんな事毎回やっても
平気だなんてさすが…。

だけど、それ以上
絶対してこない。

私が拒否をした場所が
ボーダーラインだ。

それが彼なんだろう。
律儀な人だ。
無視して
襲えばいいのに。

泊めてやってるんだから
身体で払えと言われたら、
喜んで払うのに。

だけど、そんな下品な事を
してこないし、言わないのは、

やはり彼は
そういう責任の職に
就いているからだろう。

無責任な行動はしない。

万が一、子供なんか
出来たら大変な事になる。


そういえば、
私は今日で5日も
居座ってしまっている。
(図々しいとは正にこの事だ。)

アパートを探そうと、
出かけて、お店に行くが、
ついカカシの家と見比べてしまうのだ。

こんな家に住んでしまったら
もう昔のアパートに戻れない。

たった5日だが
愛着も湧いてしまっている。

ここにずっと住みたいと
思ってしまっている。

何故なら
この家は、私が昔、
思い描いていた
理想のお家そのものなのだ。

吹き抜けの天井が高い、
大きな家に、
いつか住んでみたいと
小さい頃に思っていた。

昔、近所で、
大金持ちだと有名な
お友達のお家に
お邪魔させて
もらったことがあった。

天井が高くて、
寝れるぐらいの大きな玄関、
そして広く綺麗なリビング。

私たちは何十畳もの大きな居間で遊んでたんだけど、
遊んで走り回れた事が、凄く衝撃的だった。

夕方、母が迎えに来て、
その母も、天井を見上げて、
感嘆の意を零していた。

やっぱりお金持ちは凄いねー、と帰りに母に話した記憶が
今もあるのだ。

その思い出が、
大人になっても、
印象に残っていたため、
みんなには思い出話として、
話したりした事があった。

こんな家に住みたいと、
カカシに言った記憶は
一度もない。

偶然だとは分かっている。

だけど、自惚れるならば、
勘違いした答えを言うならば、

私のために考えて
建てたのではないかと
つい思ってしまう。

馬鹿な考えをするもんだなと、
自嘲しているが、
どうしても
答えがそこにいってしまうのだ。

"気に入った?"

この言葉が、
どうしても頭に残っている。

"ずっと
帰りを待っていたんだよ"


となりに彼がいる。

となりの壁をずっと見ていた。

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