• テキストサイズ

【NARUTO】18禁 嫌いな人

第10章 嫌いな理由



「カカシ?何か大事な話?
あの、アパート探しは今日行けてなくて…。
明日行くから、ごめん…。」

「だから無理しなくていいって言ってるでしょ。
いたいなら、ずっと居たらいい。」

「それは、ダメだよ。
本当に悪いし、甘えちゃ…ね。
だけど、私今まで家族以外で、誰とも暮らしたことなかったんだけど、全然苦じゃないね。」

「え…そうなの???」


「うん。だってカカシと
いるのに苦じゃないのよ。」


凄くない?と目をキラキラさせて言うが、カカシが微妙な顔をしている。

「あー、そうだったな。
お前は俺が嫌いだもんね。
態度で分かるぐらい酷いよな。
忘年会とか納涼会のあからさまな態度、あり得ないからな。」


「あ、やっぱり気がつく?」

「当たり前でしょうが。
…で?俺のどこが気に入らないのよ。
今後の参考に教えてよ。」

だんだん不機嫌になりながらも、何故か手を離さない。

むしろ重ねて指を絡ますように
触ってくる。

左手とカカシを
交互に見ているが、
全く動じない。

「カカシ、手を離してよ。」

「いーや、俺今ね、人恋しいのよ。
我慢して。で?理由は?」


「えっと…うーん、ほら、
カカシは、完璧だし、カッコいいし、
冷静沈着だし、優しいし、
人望が厚いし、紳士だし、
みんなに慕われてるし…」

そう言いながら彼をみれば
頬を赤らめて
苦笑いしているのだ。

「はいきなり何を言い出すのよ。俺は嫌いな理由を…」


「だから、完璧なところかな。自分が凄く小さく感じるの。」


昔からカカシは何でも
飛び抜けていて、
凄く目立って
キラキラしてたよね。


そう思い出しながら、
そして
自分と彼は住む世界が
本当に違うのだと感じる。

彼の実力に、
私は、かすりもしない。

/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp