第5章 お家
気を取り直して
リビングへ行くと、
「うわぁ…広ぃ!!」
感嘆の声が出てしまい、おもわず口に手を置いた。
計画的に置かれた家具に
雰囲気のある照明器具
カーテンやクッションは
エレガントな統一されたデザインである。
まるでモデルルームのようだ。
横を見れば大きな対面式のキッチンが配置され、
誰かと話をしながら御飯を作る事が出来る。
一瞬信じられない想像をして
すぐにそれを消した。
私がリビングで料理を作り、
カカシは前の椅子に座り
私たちは仲良く会話をしている様子だ。
(馬鹿馬鹿しい…
少し優しくされたら女はこうだ。)
自分で自分が
恥ずかしくなる。
「火影様、素敵なお部屋ですね。」
「まあ、お客が来るかもしれないから、デザインは頑張ったよ。
キッチンは、
女性は、こういうのが
好きみたいだから…ね。」
なんだか歯切れが
段々と悪くなるカカシだな。
「そうだね、誰かと向き合って料理を作るのは楽しいかも。」
「うん、俺もそう思った。
気に入った?
あ、こっちがのお部屋だよ。」
そう言って、カカシは二階に上がっていくので、少しワクワクしてついて行った。