第5章 お家
「カカシ様、奢っていただいてありがとうございます。」
満面の笑みを浮かべながら、
カカシに感謝の言葉を伝えた。
カカシは目を細めて
不満気の顔をしている。
「、奢るとは言ったけど、全然出す気なかったでしょ?」
「当たり前じゃないー。
火影様の方が
もらってる額は
遥かに上なんだし。」
「普通、こう、財布出す振りしない?」
「あー、やるやる。
女ってそんな技するよね。
はい、これ私の分。」
そう言ってお金を
彼の手に握らせた。
「え、!!
いらないって!
最初に俺が奢るって
言ったでしょ!」
「そうだっけ、忘れた。あはは、じゃあ今度奢ってね。」
そう言って一切
お金を戻させなかった。
「家、どっち?こっち?」
私はすでに歩き出し、
この話は終わりだ、と、
彼へ態度で示した。