第4章 彼の優しさ
それから
カカシは色々私に話を振ってくれて、食事をしながら会話をし始めた。
不思議だ。彼はどうして、ここに私を連れて来てくれたのだろう。
少なくとも、私は、
彼と今日、話をして
とても良かったと、
ずっと感じている。
お酒の力も借りて私達は
陽気にリラックスして会話していた。
カカシは意外とよく喋ってくれて、私も長期任務の事などを話した。
気がつけば、
素直に楽しくて
笑いあっていた。
カカシとしっかり
向き合って話をした事は、
あの日以来、初めてだ。
彼との時間が意外と楽しかったのは、
多分心を開いて、素でカカシと話したからだと思う。
彼の気遣いの素晴らしさを
改めて実感していた。
カカシは、もしかしたら
私と会話をしたかったのかもしれない。
こんな風に話せるとは
昔じゃ、
考えられなかったなと、
少し、
しんみりしながら店を出た。