第1章 覆される/黄瀬涼太
唇のあとは首筋、鎖骨へと滑らせる。そして指で弄んでいた頂を口に含む。
「ああぁっ……んっ」
「……なんで口、塞いじゃうんスか…声、聴かせて?」
「やっ、恥ずか、しい」
「そしたら啼かせるまでっスよ」
舐めたり吸ったりして彼女の声が漏れ始めたとき、あいている手を下に滑らせる。そしてスカートの下の太ももを撫でた。
「う、あ……」
「いつから好きになってくれたんスか?」
「え?えと…んっ、この前応援に行った、練習試合……」
「あ―、」
「その前の誠凜との練習試合のときはそんなことなかったんだけど」
「うん」
「この前のキラキラした黄瀬くんに、惹かれたの」
「……そうなんスか」
「うん…、ひゃあ!」
喋りながら彼女が一番喜ぶ場所を下着越しに撫でてみた。
「…なんか湿ってるんスけど」
「えっ」
「たいして触ってないのに感じてるんスか?」
「っ、」
スカートと下着を足首まで下ろして、ナカに指を一本入れてみる。
「やっ、やだやだっ…!」
「ヌルヌルさせといて言うセリフっスか?それ」
「んぅ…っあぁぁっ!」
くねくねといろんな方に指を曲げると、彼女が一番高く喘ぐ場所を見つけた。
「此処っスか?気持ちいいトコ」
そこばかりしつこく責め立てると、ナカがキツくなった。
「なんか、へんっ、やだ!」
指を二本いれると彼女の顔が歪んだ。
「いっ痛いっ!」
「えっ?」
「抜いて抜い、て!」