第2章 約束破った/赤司征十郎
「ああぁぁああんっ!!」
「ははっ」
「ふぁ、あっあん、あぁ!!!!」
機械なんかに感じてる自分が恥ずかしい。こんな私を未だに撮り続けている赤司くん。ものすごく羞恥プレイだよ……。
「凌辱されてそんなに嬉しいのか?」
「んんっや…だっ!!赤司くんっ」
「僕の怒りはこんなもんじゃないよ…全部教えてやる……」
これ以上の事なんてあるのか、なんて疑問が過ぎたが考えてる暇なんてないくらい身体が疼き始めた。まだイかされてない身体。さすがにキツい。
「次はどうしてほしい?」
「んっん、もっ、はぁぁん……イきた、いぃ!!」
「ふ―ん……」
そんなことを言ったからか、またバイブを止められてしまった。どこまで私を焦らせば気が済むのか。彼の思考は全く想像出来ない。
「しょうがないな……じゃあ僕のでイくかい?」
「……うんっ赤司くんのでイきたい!!」
「じゃあ拘束は解くよ」
こうして私の手足は自由になった。途端に赤司くんに抱きつく私。なんだか寂しかった。焦らされて赤司くんには触れなくて遠く感じて……。やっと大好きな赤司くんに触れられた。
「赤司くん、赤司くんっ」
「どうしたんだい?」
「好き…好きだよ赤司くん」
「僕もなまえが好きだよ」
だけど赤司くんはまた携帯を持っていじりだした。なにをしているんだろうって様子を伺うと受話器を私の耳に当てた。
『もしもし?赤司っちスか―?』
「……黄瀬くん?」
『あっあだなっち―!!ちょうどよかった!!』
「どうしたの?」
『今日用があったんスけど午後の授業からいなかったから話せなかったんスよ!!』
「あ、ごめんね…サボっちゃった」
『サボりっスか?!』
「うん」
そうだ。今日私は赤司くんにたまにはサボろうって言われて赤司くん家にお邪魔したんだった。まぁサボろうって言うのは彼との約束を破ろうとしたのがバレて私を叱るために提案されたものだったんだけど。