『探偵』前世の記憶を思い出した時、彼は私の恋人でした。
第1章 記憶を思い出したら『萩原研二』の恋人でした。
※後日談。私は会いたくて仕方なかったコナンくんと、蘭ちゃん、園子ちゃんと一緒にポアロでお茶をしていた。若々しい彼女達からはやはり、私と萩原についてが気になるようで目を輝かせながら聞いて来た。
私はやはり爆発物に愛されていると思う。悲しいことになぜか爆発物とエンカウント率が極端に多いのだ。終いには毎回萩原や松田くんが勤務中に限ってそれに巻き込まれてしまい、二人に解体してくれている為…さながら萩原が王子であり私が爆発物処理班のお姫様ですねっ!なんて可愛いJK達に言われてしまい、白目になりアイスコーヒーを口から吹き出す騒ぎになったのは聞かなくても分かるだろう。
「嬉しくない…私は平凡を求める。というか最近ね…爆発物をみると動じなくなっちゃってね?それがなにより悲しくてさ…」
「oh…」
それはかなり厳しい。そうJKと名探偵は苦笑いを浮かべている。話しを変えようとコナンくんは持ち掛ける、勿論萩原についてである。
「都お姉さんは結婚とか考えないの?」
「そうですよ!いつ結婚するんですか!?」
「付き合ってかなり長いですよね…やっぱりドレスとか?あぁでも着物も都さん似合いそう!」
「ご期待に答えれられなくて申し訳ないけど、私と萩原は付き合ってないわよ?」
目を点にして、三人は私を見た。後ろでは勿論聞き耳を立てていた安室透こと降谷零さんもギョッとしていた。梓ちゃんも身を乗り出す勢い私に詰め寄る。付き合っているように見えるよねー…だって萩原のドロッドロのガムシロップに、蜂蜜やメイプルシロップをぶっかけたようなゲロ甘さで私を甘やかすのだ。塩対応どこいったし、私に気に入られようと媚びる萩原は正直に言うと鬱陶しいという言葉に尽きた。どうして、なんで?と首を傾げる喫茶店の人達にざっくりと説明するように口を開いた。
ーーー。
「というわけで、大学生の頃から22歳まで付き合って、一旦4年間は別れちゃったのよ…ただ私に非があるとするなら置き手紙だけを残して失踪した件で1:9かな?ほぼほぼ萩原が悪い。だから今はお友達から始めようとなって…かれこれ3年の付き合いになるかしら。最近萩原から全力のアプローチをかけられて…お付き合いを前提に結婚して下さい。なんて言って来るから断ってるんだけどね?」
お付き合いを前提に結婚して下さい。それって逆じゃねぇのかと思った。