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気まぐれ生徒会!

第1章 始まりは突然に




眞木君と呼ばれた男子は右手で頭を掻く。

「…ごめん。 気持ちは嬉しいけど、僕君のこと良く知らないし。 友達からじゃダメかな?」

「…そっか。 ううん、私こそ。 聞いてくれてありがとう」

その黒髪女子は潤んだ瞳ではにかむと、「これ、良かったら食べて」とピンク色の可愛らしい包装紙でくるまれたプレゼントを渡して去っていった。





うわー、あんな可愛い子でも断っちゃうんだ。 私が男子だったら絶対OKするのに。

そういや、眞木って何か聞いたことあるな。

私は両手で頭を抱え、必死に脳の中の記憶を探る。

……あ。 確か最近就任した生徒会長が眞木だったっけ。

そうそう。 クラスの子が、カッコ良くて優しいって騒いでたような。

さっきの振る舞いを見てても噂道理の生徒会長らしいな。

まぁ、一般生徒の私には関係ない話だったから覚えていないのも仕方がない。
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