第1章 始まりは突然に
今日は全員がソファーに集まっている様子。
右には沙織さんと伊織さんが座っており、左には誰もいない。 会長は昨日と同じく個人イスに。
おそらくコレが集まったときの定位置なんだろう。
「…会長達は何してたんですか?」
テーブルの上には散乱したトランプが。
この様子から予想されるのは…
「ババ抜きに決まってるだろうが。 見てわかんねぇのか」
バラバラのトランプを集めながらガンつける会長。
いや。分かるけども。
それは生徒会活動の一部なのか、と。
「ヒメちゃんもやろうよー!丁度今終わったとこだし」
グイ、と手を引っ張られ、ソファーの方へ連れていかれる。
お、おう。 私のババ抜きの実力見せつけてやんよ。