第1章 始まりは突然に
大分収まったところで、私は意を決して腹黒大臣に質問を投げかける。
「…あの。それで私はなぜここに呼ばれたんでしょうか」
「それ、俺も気になるー!タカが自ら選ぶなんて初めてだし」
私の座っているソファーの背もたれに寄りかかると、春樹さんは楽しそうに話に乗っかる。
「春樹は黙ってろ」とピシャリと会長が言うと寂しげな顔をして静かになる春樹さん。
「いいか。簡単に言えば、俺たち生徒会は正式には五人必要なんだ」
あれ。 でも今ここにいるのは腹黒会長と、美人な沙織さんと、インテリそうな伊織さん、そして春樹さんの四人だ。
「一人足りない…」
「そういうこった。 それで残念ながらお前が選ばれてしまった」
すごく不服そうな会長。
そして話適当すぎるでしょ。 もっとなんかこう…
って、ええぇっ!!!!
その話が本当なら私が生徒会にはいるって事!?
「い、いやいやいや。 そんな事いきなり言われても…」
両手をぶんぶんと振り、私出来ないですアピールをしてみる。