第1章 始まりは突然に
「姫野さんこんにちわ。僕は会計の香月 伊織(かづき いおり)。 でこっちが書記で妹の沙織(さおり)」
そう言い、美人さんを指さしながらインテリさんが向かいのソファーに座る。
沙織と呼ばれた美人さんはドーナツが無くなった代わりなのか、今度はようかんを口に運んでいる。
「え、妹って」
「ん?僕等、一卵性の双子なんだ」
双子って初めて見た。道理で似てるはずだ。
二人並んでるとそれがよくわかる気がする。
「で、俺が副会長の乙女座B型の香坂 春樹(こうさか はるき)。咲ちゃん、よろしくね!」
ピースを作りウインクをする春樹さん。
別に星座と血液型は聞いて無いですけど。
「俺は眞木鷹広。特に言うことはない」
いかにも面倒くさそうに話す腹黒仮面。
は、はぁ。コレは私も自己紹介する流れなのかな…
「あ、あたしは姫野咲です」
な、なに言おう。 …そうだ!