• テキストサイズ

鬼滅隊の兄と、鬼の姉

第5章 炭治郎日記 前編


「フンッ!!!!!!」

昨日の言い合いが思い出され、私はそっぽを向いた。

「幸子!?」

ショックを受けたような顔をする兄に構わず、私はスタスタと先を歩く。

「炭治郎。お前はこっちだと言っただろう」

鱗滝さんにズルズルと引きづられていく兄。

「幸子!! 修行後兄ちゃんときちんと話そう!! 幸子!!!!!」

「……私は話すことなんてない!!!!」

「あ…ま、待て幸子!!!!!!」

ズルズルという音と共に、兄の声も遠ざかっていく。もういいだろうと私は後ろを振り返る。それがいけなかった。ちょうど木の影の隙間から兄の姿が見えたからだ。普通の人なら見えないだろうが、私は見える。兄はまだ鱗滝さんに引きずられており、凄いスピードだ。

「…………もー…このくらいで涙ぐまないでよ…」

揺らいじゃうじゃん!!
/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp