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君色に染まりて【イケヴァン長編◆裏】

第17章 守るべきもの


馬に乗せられ、黄昏に染まりゆく『漆黒の森』を駆ける。

しばらく駆けると、開けた場所にたどり着いて。


涙の湖のほとりだった。



そこには手首を縛られたナポレオンが 膝まづかされていた。

その傍らには、抜き身の刃を手にした伯爵がいる。


「ナポレオン。君はアズリを元の世界へ帰した………そうだね?」

「あぁ。あいつには………、哀しい未来は似合わないからな」

ふっと儚く笑んで、伯爵を見上げる。




「言い残すことは?」

「………ない」




そして、その剣が振り落とされる………。
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