第8章 惑わしの秘薬【★】
「ん………、あっ、二人ともっ! そんなに、見ないで………っ」
「何を恥じらっているんだい? 快感に身もだえる君はとても美しいのに」
うっとりと言いながら、ぐにぐにと優美な手が胸を捏ね回す。
その頂きでぴんと立っている蕾を、きゅっとつねりながら。
「あぁ………っ」
鋭くも甘い痛みにため息が零れる。
レオナルドはそんな彼女を愛でるように目を細めた。
「俺は、部屋から漏れてくるあんたの声を聴きながら 自分で自分を慰めてたぜ?」
「な………っ」
あられもない告白に赤くなる彼女の前で、伯爵も頷いた。
「そうだね。君の声はとても色っぽくて、すぐこうなってしまうから………。」
そう言い、彼はぐっと下肢を押しつけてくる。
臀部に当たった感触では、そこはすでに熱く硬くなっているようだった。
「あ………っ!」
びくびくと震える存在を割れ目で感じてしまい、ますます熱に染まっていく思考。
「今夜は俺たちがこれ以上ないぐらい優しくしてやる。
あんたは、次はなにをして欲しい?」
背後から覗き込むようにして、熱っぽく琥珀の瞳が見つめてくる。
その奥に宿る獰猛さに、胸が痺れた。