第1章 「愛しいあなたへ」のカカシバージョン
夕方、家路に着き、
例の、
気持ち悪い手紙の
入ったポストが
先程から
俺をみつめている。
意を決して、
恐る恐る覗いてみたが、
予想とまったく違う物が
俺を待っていた。
温かみのある
薄いオレンジの封筒と
真っ赤の美しい薔薇の花が4本に、さらに可愛いリボンまで付いている。
(は
何がしたいんだ?)
とりあえず、わけも分からず、
それらを持って家の中に入り、
長めのガラスコップに
水を入れ、
綺麗な薔薇の花を
優しく浸けた。
読んで燃やせと
言われていた代物を
俺はベッドの上に
ゆっくり腰掛けて
少し緊張しながら封を切った。