第2章 その後
俺はゆっくり、
棚の引き出しに大事に閉まっていた、あの紙を手に持つ。
その時、緊張しているせいか、自分の心拍が一気に上がってくるのに気がついて、ゆっくり深呼吸をした。
(どんな顔するかな、)
ずっと待ち望んだ瞬間がきて俺は心が弾んでドキドキしている。
「はい、これ。
俺はもう書いてるんだ。
後、だけだよ。」
は
渡した特別な紙を
ジッと時間が静止したように
固まって見ている。
予想していたものとは
かけ離れたようで、
なかなか理解出来ていないようだ。
「カカシ、これ…婚姻届…だよ?」
震えて掠れた声が
聞こえてきた。
「うん、ほらここ、アスマと紅にも署名してもらったんだ。
書いて、明日出しに行こうよ。」
「もう、ローンじゃないじゃ…」
言葉を最後まで言えず涙を堪えれずポロポロ流している。
ハンカチを渡し、頭を撫でながら、さらに話を続けた。
「、俺と結婚してくれないか?」
そう言って、下手だが、の
指輪を左の薬指にピッタリとはめた。
「これ…、婚約指輪だよね?
え、待って、嘘!!
いつの間に?!」
「うん、この前買ってきた。
お前に似合うかなって思ってね。どう、気に入った?」
「…っ!カカシ…嬉しい。これ、私が好きなデザインだよ。
スゴイね、探したの?
本当にありがとう。カカシ。」
瞳を潤ませて伝えてくるを
たまらなく愛しく思う。
「、ねぇ、一生気持ちは変わらないんだよね?俺も同じ。変わらないよ。」
そう言って、の
顔を覗いてキスをした。
その後、
は
本泣きしてしまった。
でも俺も瞳が
潤んでるんだよね。
ずっと、
のそばに
いれる事が俺も幸せだよ。
次の日仲良く肩を並べ、
5代目火影様の部屋に入る二人の姿がそこにあった。