第2章 …何ここ
暗い暗い道
進んでみているが、どんどん霧が深くなっている
草木も出てきて気味が悪い
恐怖はあるが、どうしても好奇心に駆られ
そのままどんどん奥に歩いた
すると、巨大な蜘蛛の脚に捕らわれた
三本か四本か数はわからない
とにかく掴まった
「な…なに……」
冷や汗が止まらない
嫌な予感しかしない
周りに人の気配はないから多分ここから動いちゃダメなことはなんとなくわかったのだが
しばらくそのまま捕らわれていると
その蜘蛛の脚は消えた
「なん…だったの……?」
蜘蛛の脚が消えてすぐすぐ近くの草むらがガサッと鳴った
びっくりして振り返ると、大きな罠を手に持った誰か
肌は浅黒く傷跡だらけで、肌の所々には棘みたいなものまで見える
血で錆びたような赤黒いモノが付着した大きな鉈を右手に持っている
歪んだ笑みのようなマスクに更に恐怖が煽られた
「あ…?こんな人間いたか…?」
シルフィの目の前まで来た男はそのまま観察するように見下ろした
シルフィは一人、ああ、終わった…と諦め半分で男の次の行動を待った