第6章 エンティティの不具合
今回の生存者は3人
いや、正確に言うと2人
いないはずのシルフィと、エースとフェン・ミンである
エースはドワイトから教わった絆の力で味方の位置が把握出来たため、いち早く味方に合流しに行った
「やぁシルフィちゃん」
「あ、エースさん、どうも」
罠が置いてあったためキラーには目星がついている
トラッパーなのは確定だ
そう伝えると、シルフィはどことなく不自然に視線を泳がせる
やはり何かあるに違いないとエースは確信を持ったが、エース達に危害を加える訳では無いので特に追求はしなかった
「発電機回そうか」
「はい」
さっき走り回ってみたエースだが、ミンは別の発電機を既に回し始めていたので他の生存者を探した
姿は見えないので恐らくシルフィを含めた3人しかいないのだろう
見逃してもらえるとは思えないが発電機をちゃっちゃと回して早く脱出するに越したことはない
発電機は3人の時、4つ直せばゲートが開けるようになる
黙々と回してくれているフェンミンのおかげで既に2つの発電機が通電した
ふと視線を感じ、エースが後方を見ると、、、
「げっ」
シェイプがいるではないか
何故?今回はトラッパーのはず
またバグ?いやそれにしても
エースは物凄く焦っていた
罠は落ちてた
トラッパーで間違いない
なのにシェイプがいる
「シルフィちゃん逃げて!」
「え?」
シルフィの名前を叫ぶと先に反応したのはシェイプだった
すぐさま発電機に近寄ると、シェイプはシルフィを凝視していた
「あれ?マイケル?」
首を傾げるシルフィは、どうしているの?と手を止めて聞いた
シェイプはシルフィを見つめながら、首を傾げている
、、、?????
「トラッパーじゃないの?」
シルフィがそう聞くと、シェイプはトラッパーの方向であろう場所を指さす
「あっちにいるの?」
エースはと言うと、切られないシルフィをおかしく思い先程まで一緒に回していた発電機近くの物影からそぉーっと見ていた
何やら双方首を傾げながら話している
ていうかシェイプ話せないよな?
すると、シェイプはどこかを指さす
そっちに何かいるのか?
シルフィ達は指さした方へ歩いていった