第5章 ◆君が居れば、何も要らない*信長、秀吉、家康*
「嫌じゃないよ、全然」
「え……?」
「なんかすごく求められてる感じがして嬉しい」
「舞……」
「でもね、秀吉さん」
すると、舞は躰を捻って、俺の方を向いた。
そして、きらきら光る黒曜石のような瞳で俺を見つめながら…
少し苦笑したように、ふふっと笑う。
「私は秀吉さんしか見てないから大丈夫。いつも秀吉さんだけを見てるよ。それに…今日の秀吉さんをしょうがないなんて思わない。自制なんてしないで、足りないなら求めて?嬉しいって…思ってるんだから」
(……っ、お前は本当に……)
だから、タガが外れるんだ。
お前があんまり素直で可愛いから。
いつも本音でぶつかってくれるから。
そんなお前が愛しくて堪らない。
一生この腕の中に閉じ込めて…
トロトロになるまで愛してやりたい。
────そう、永遠に
「あっ…んっ……」
そのまま、その細い首筋に噛み付くと、舞は焦がれたような声を上げた。
それに煽られ、手も躰を這い始める。
滑らかな太ももを撫で上げると、また舞の躰が熱を上げたのが解った。
「舞……」
「ぁっ…秀吉、さんっ……」
「そうやって可愛い事言うな……!」
本当の意味で止まれなくなる。
そう、お前を抱き潰すまで。
何度も、何度だって……
お前に熱を与えたいと思っているから。
(それでもいいなら、もう……)
また、舞の躰を暴いていく。
その指で、唇で、昂りで。
舞が形なく溶けるまで蕩かしていく。
「ぁっぁあっん…やぁっ……」
可愛い啼き声を部屋中に響かせて。
その声すら奪うように口づける。
お前はみっともない俺すら愛してくれるんだな。
もう、お前が居れば何も要らない。
そう、魂が刹那的に叫ぶから。
お前への気持ちはきっと永遠に続いていく。
その一瞬を切り取って、今日も……
『愛してる』を伝えるから。
「ひでっ…ぁあっ……」
「舞、舞っ……」
そして重なり合う蜜夜に…
溶け合って、またお前に溺れてく。