第4章 たまには甘えていいですか?*三成、家康、光秀*
────心安らぐ、俺だけの舞
あんたは温かくて、柔らかくて。
俺を安心させる材料で出来ているらしい。
いつも癒されて、同じくらい振り回されるけど……
俺はあんたが可愛くて、仕方ないんだ。
だから、責任もって傍に居て。
俺だけの──……
優しい太陽なんだから
「ね、家康」
「なに」
「頑張って、早く風邪治してね?」
「治すけど……なんで」
「察してよ、そこは」
「口づけ出来ないから?」
「そ、そうだよっ……悪い?」
「悪くない、すごい可愛い。本当に…参る」
風邪が治ったら
舞が蕩けるくらい口づけて、ぐずぐずにして、その後も……
めいっぱい可愛がるから、覚悟してて
その時は素直に言うよ
『愛してる』って、呆れるくらい
俺の夜闇を照らす、温かな光は……
俺をまるごと捕らえて、離さないから
今日も馬鹿みたいに、溺れてあげるよ
お腹も満たされて、心も満たされた冬の日。
俺はまた、彼女を一つ好きになった。
これからも『好き』は降り積もって行くのだろう。
そんな淡い感情を持って……
俺は微熱に浮かされ、浅い眠りに落ちたのだった──……
《たまには甘えていいですか? 家康ver.》
終